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「プライベート・ライアン」 戦争の悲惨さを描いた名作

「プライベート・ライアン」 戦争の悲惨さを描いた名作

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あらすじ

少し歩きにくそうにゆっくり歩く、一人の老人。彼の後ろからはそれを見守る家族らしき人たちが付いてきている。

老人が着いたのは、戦死者の墓地のようだ。その中の一つの墓標の前で、彼は思わずうずくまる。彼は昔のことを思い出し始めた。

第二次世界大戦中の1944年6月6日、アメリカ軍ら連合軍はノルマンディー上陸作戦を決行した。

オマハ・ビーチに向かう無数の船。そこには緊張した面持ちのアメリカ軍兵士がたくさん乗っていた。彼らはナチス・ドイツ軍が待ち受ける海岸に上陸するという過酷な任務を帯びていた。

海岸に近づくと、前方には砲弾の着弾する音、銃撃の音が飛び交っている。

いよいよ上陸の時が来た。船から水中に入る兵士たち。しかし水中を貫く弾丸は、彼らを無情に撃ち殺すのだった。

上陸できた米兵たちも、熾烈な攻撃を受ける。

ひどい損傷を受けて、「ママ、ママ」と叫ぶ者。火炎放射で焼かれる者たち。

まさに阿鼻叫喚の中で、砂が壁のようになったところに伏せる兵士たち。ジョン・ミラー大尉(トム・ハンクス)もその一人だ。

やがてジョンの部下たちも次々とやってきた。通信兵に司令部に連絡させ、不利な戦況を伝えようとするジョンだが、通信兵は無残な最期を遂げ、無線も破壊される。

ここにいてはいずれやられてしまう。ジョンは敵の火力を削いで、突破口をこじあける作戦に出た。

死闘の末に、ジョンたちは敵の施設を制圧できたのだった。

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その後、ジョンには意外な任務が命ぜられた。空挺部隊に所属し、落下傘で降下したまま行方不明のライアン二等兵を発見、救出せよというものだった。

しかしジョンの部下は上陸作戦で戦死している者もいた。ジョンは通訳で実戦経験のないアパムも隊に入れて、8人でライアン救出に向かった。


感想

8月15日は終戦記念日でした。本作は以前にも観たことがあり、戦争の悲惨さを真摯に描いた名作なので、もう一度観ることにしました。

監督はスティーヴン・スピルバーグ。彼はその後、太平洋戦争の全貌を描いた「ザ・パシフィック」というドラマも制作しています(私は未見)。

本作は一人の兵士を救出に行くという任務に疑問を抱きながら、死地を戦い抜く男たちを描いています。

ジョンやレイベン、マイクたちも、ヨーロッパをナチスから解放するために戦うというのではなく、ライアンを助けるだけという任務に納得できなかったのは当然だと思います。

それは腕のよい狙撃兵(スナイパー)であるジャクソンのセリフにも表れています。

ライアンは8人の命を賭けるに値する男なのか、どこにいて無事に救出できるのか。ライアン救出という設定は、観客を物語に引きこむうまい設定でもあります。


ノルマンディー上陸作戦の描写

序盤の上陸作戦の描写は、とてもリアルです。映画での戦争場面の描写は、現実があまりに悲惨すぎるために、抑えてあることが多いです。

一方、このプライベート・ライアンでは、まるで現実の戦場を見ているかのようなリアルなものになっています。

そのために、いわゆる残酷な描写もあります。実に顔を覆いたくなってしまう光景の連続です。こうした描写が苦手な方にはまったくおすすめできません。

しかし、こうしたシーンを観ることで、戦争というものがいかに悲惨なものであるかを私は実感しました。そのため、私は必要な描写だと思います。、

一方で、銃弾や砲弾が飛びかい、もう何が何だかわからなくなっている中で、そして自分がいつ死ぬかも分からないのに、必死に負傷した兵士を励まし、手当をする衛生兵がいます。

こうした衛生兵や、高台から機関銃で狙われているのに飛び出して行く兵士たち。彼らの戦いぶりには、作中でアパムが引用するエマソン(だったと思います)の言葉も一面の真実だと感じました。

このノルマンディー上陸作戦でも他の戦闘シーンでも同じですが、非常にリアルに作ってあります。そのため、まるで自分も戦場にいるかのような不安や恐ろしさも感じました。

それでは印象的なシーンなどをご紹介します。鉄条網を破壊してジョンたちが突っ込むのですが、そのあとで狙撃兵のジャクソンが敵の機関銃の死角に入り、みごと狙撃するところは快哉を叫びました。

私は(フィクションの世界の)スナイパーが好きなので。ジャクソンは作中で何度もみごとな狙撃を見せてくれます。


救出隊結成

上陸が成功した後、それまでの戦闘のすさまじさと、ジョンたちがのんびりと美しい田園風景の中を歩くところの対比が印象的でした。

また、ライアン二等兵の母親に3人の息子さんの戦死通知が来るところも、きれいな田園風景でした。その風景と、車が走ってくるのを見て母が息子の戦死を察するところのギャップも非常につらいものでした。

4人の子供が出征して、3人が亡くなってしまう。日本でもそういうことはたくさんあったと思いますが、どこの国でもお母さんは非常に辛かっただろうと思います。

雨の中、市街地でライアンの行方を探す場面。雨の中の戦闘もつらいでしょうね。ここではカパーゾがジョンの命令に背いて、自分の姪に似ているからとドイツ人の子どもを助けようとします。

普段ならカパーゾの行為は素晴らしいのですが、戦場ではこうしたことは自分たちを不利にします。こどもを連れてはいけないというジョンの判断は正しいと思います。

ところが、それを聞かないカパーゾ。そして、彼は狙撃兵に撃たれてしまいます。

その後の敵狙撃兵とジャクソンの戦いも見ものです。

次々に襲いかかる危機。ジョンも苦渋の決断をしながら、ライアンを探します。

ライアンとはどのような兵士か、ジョンたちはどうなるのか。気になる方にはぜひ本作を観ることをおすすめします。

自分や家族、恋人や友人が冒頭のノルマンディー上陸作戦のような過酷な任務に行くとすればどうでしょうか。それを考えると、戦争はもうしてはいけないと思いました。戦争の実情を描いた名作です。
プライベート・ライアン ネタバレ有りレビュー
評価:5点/5点満点

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