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スターリングラードのネタバレ有り感想

スターリングラードのネタバレ有り感想

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クリコフとヴァシリ・ザイツェフは建物の壁が一部壊れているところに来ます。床も崩れ落ちているため、ジャンプしないといけません。

しかし、壁がないので狙撃される危険性もあるわけです。2人が続けてジャンプしたのは、もし撃たれても一人で済むからです。敵が弾を装填する時間が要りますから。

ところが、最初に飛んだクリコフが撃たれてしまいます。ヴァシリは戦友が死んだことにがくぜんとしますし、ケーニッヒの腕前を思い知らされます。

確かにこの射撃は非常に難しいはずです。一瞬を見逃さずに、動く標的を狙うのですから。ここはかなり印象的なシーンでした。

ターニャは、ヴァシリに自分の両親について語ります。両親はドイツ軍に捕まり、2人の手を一緒に縛られ、橋の上で一人が撃たれたのです。

そうすれば2人とも落ちて死んでしまいます。2人を殺すのに1発の弾丸しかいらないので合理的というわけです。本当にひどい話です。

だからターニャは、自らも銃をとって敵を倒そうとします。

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工場での対決

ケーニッヒの腕前を知ったヴァシリは、自分では彼を倒せないとダニロフに言います。しかし、ダニロフはサーシャに情報を流させて、ケーニッヒの裏をかこうと考えます。

そして、トラクター工場跡での死闘が始まります。ケーニッヒの後ろに回ってヴァシリと部下が狙撃しようというわけです。

しかし、狭いダクトを通っているところをケーニッヒに気づかれてしまいます。ダクトを出たところで撃たれてしまう部下。

ヴァシリも急いで障害物の裏に隠れますが、ライフルが離れたところに落ちてしまいます。アーミーナイフをひもに結び、それを銃に引っ掛けようとしますが、それを狙撃して切断するケーニッヒ。

ところが工場に空爆があり、ガラスがたくさん落ちてきます。さらに、ヴァシリの危機を知ったターニャが助けに来てくれます。

さあ、このピンチをどうするのかと思ったら、ヴァシリはターニャにガラスの破片を拾わせ、光を反射してケーニッヒの視界を奪います。そしてみごと、ケーニッヒに手傷を負わせたのです。

このシーンは先が読めず、面白かったです。


薬品工場

ターニャはヴァシリに好感を持っていました。ヴァシリはターニャに、戦争が終わったら工場で働きたいと言います。しかし、親密になる彼らを嫉妬の眼差しで見ていたのが、ダニロフでした。

ダニロフはとても人間的であり、またとても共感できる人物です。

ヴァシリはどうにかしてケーニッヒを倒さないといけません。サーシャはケーニッヒの軍靴に黄色い土が付いていたから、彼は薬品工場あたりにいると言います。ヴァシリはサーシャをケーニッヒのところに行かせるのは危険だといいますが、サーシャは自らその任務を背負ったのです。

それだけ、ソ連の英雄となったヴァシリを尊敬していたのです。

ヴァシリはケーニッヒを狙撃するため、死体の山の中に身を隠します。ところが、疲れも溜まっていたのでしょう、ヴァシリは一瞬眠ってしまいます。

そしてそこにケーニッヒが! いつくるかもわからない敵をずっと見ていなくてはいけないのですから本当に大変です。

しかし、ケーニッヒを見逃してしまったことで形勢は逆転、逆にケーニッヒがヴァシリを見つけてしまいます。彼のスコープが反射してしまったのです。

どうなることかと思いましたが、死体をあさる兵士が射線に入り、なんとかヴァシリは命拾いをしました。


ケーニッヒも被害者

少佐という身分でありながら激戦地であるスターリングラードに赴くことを志願したケーニッヒ。彼もまた、息子を戦争で亡くしていたのです。

ケーニッヒはヴァシリとの戦いに終止符を打つべく、サーシャにあえて自分の隠れ場所を教えます。もう家から出るなと忠告しつつ。

ですが、ヴァシリのためにサーシャは彼の隠れ場所を教えてしまいます。サーシャが内通していたことを確信していた彼は、サーシャを捕まえます。

一方、ダニロフはヴァシリとターニャの仲睦まじい姿をみて、いよいよ嫉妬を燃やします。ダニロフの顔がすごく怖いです。

愛を語らい合うヴァシリとターニャ。しかし、ターニャは恐ろしい光景を見てしまいます。ケーニッヒがサーシャを殺して、わざと吊るしてしまったのです。

怒り狂うターニャは、敵を討つためにライフルを持って外に出ようとしますが、ヴァシリが強く止めます。これはケーニッヒの罠だと見ぬいたからです。

自分が必ずケーニッヒを倒すと言うヴァシリ。ターニャはダニロフと、サーシャの母を訪ねます。

ケーニッヒは気の進まないことをやらなくてはいけなくなったと言っていました。これは本心だったと思います。軍人とはいえ、息子を戦争で亡くしていた彼も、小さな男の子を殺したくはなかったでしょう。

また、ターニャもサーシャの母に、サーシャが殺されたとはっきり言うつもりだったでしょうが、ダニロフが思いもかけないことを言います。

ダニロフもまた、ヴァシリを英雄として喧伝した以上、ヴァシリに戦功を挙げてもらわないといけない立場になりました。そのためにサーシャを半ば利用しましたが、それに良心の呵責を感じていたに違いありません。

だからこそ、サーシャの母にサーシャはドイツに付いたと嘘を言い、希望を奪わないようにしたのだと思います。

こうして考えると、すべての登場人物の人生を、戦争が狂わせてしまったんですね。本当にひどいものです。


サーシャの母

ダニロフとターニャは悲嘆にくれるサーシャの母を連れて、戦場を脱出しようとします。対岸に渡る船に乗るのです。

しかしその途中にも、敵からの砲撃がどんどん降り注ぎます。そして、ターニャは腹部に大怪我を負って、意識を失ってしまいます。

サーシャの母は、対岸に連れていけないという兵士に、自分は彼女の母親だと強く迫って対岸に連れて行ってもらうのです。

もちろんこれは嘘です。サーシャの母のターニャへの愛情を感じます。そしてサーシャの母は、サーシャへのメッセージを残して、ターニャと対岸へと渡ったのです。

映画の観客は、サーシャがすでに死んでいることをしっているだけに、このシーンは泣けますね。

ダニロフは、ターニャが心からヴァシリを愛していることを知り、また自分は安全なところにいながら、ヴァシリに危険な任務を行わせていること、そして彼を裏切ったことにも良心の呵責を感じたに違いありません。何よりもターニャを死なせたことに絶望したのでしょう。

ヴァシリはケーニッヒを狙撃するために隠れていますが、そこをダニロフが訪れます。ダニロフはターニャが死んだと告げ、ケーニッヒがどこから撃ってくるかを見ておけ、と言い残して、わざと頭を上げたのです。

ダニロフは頭を撃たれて死んでしまいます。彼はかわいそうでした。

しかし、彼の犠牲のおかげでヴァシリはケーニッヒがどこに潜んでいるかを知ることができました。

一方、ケーニッヒはおそらくヴァシリを射殺したと思ったでしょうが、用心深くしばらく潜んでいました。そして、やっと隠れ家から這い出したケーニッヒ。

ところが、ヴァシリはすでにケーニッヒに照準をあわせていたのです。ケーニッヒは潔く抵抗をやめ、ヴァシリは怒りを込めて引き金を引きました。


ラストシーン

凄腕の狙撃手同士の対決は終わりました。それから2ヶ月後、ドイツ軍は無条件降伏し、スターリングラード攻防戦も終わりました。

命を落としたかと思われたターニャですが、奇跡的に一命を取り留めていました。たくさんの人がいる野戦病院でしょうか、そこに彼女は寝ています。

そこの入り口でターニャがいるかどうかを係の人に訪ねていたのは、ヴァシリでした。係はここにはターニャという人はいないと答えますが、ヴァシリはすでにターニャの姿を見つけていました。

静かにターニャのベッドに近づくヴァシリ。やっと二人は再開できたのでした。

おそらく、ヴァシリもターニャが死んだと思っていたでしょうが、サーシャの母がサーシャに残したメモを見つけたのでしょう。サーシャの母に会ったのだと思います。

ヴァシリとターニャは無事に巡り合うことができましたが、サーシャの母はその後どういう思いで生きたのでしょうか。彼女は息子がドイツ軍についていったと信じていたでしょう。

本当はサーシャは死んでしまっているのですから、悲しすぎます。

ダニロフも死んでしまいました。ヴァシリもターニャも、彼の死を忘れることはないでしょう。

そして、ヴァシリは自分が射殺した人の顔を、忘れることができないといっていました。「狙撃手」(原書房)という本にも、実際に狙撃手は自分が殺した相手の顔を一性背負って生きていかなければならないとあります。

愛するターニャと暮らせるようになったはずですが、ヴァシリたちは多くの命の重さを抱えながら生きていったのでしょう。

戦争が人々にもたらす悲しみも描いた作品でした。おすすめです。

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