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ハウルの動く城

ハウルの動く城

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○あらすじ

隣国との戦争が続き、戦火の絶えない国。その中の汽車の通る街の帽子屋で働く少女、ソフィーは、ある日黒色の不気味な化け物に囲まれてしまう。そこに現れたのは金髪の美しい青年。

彼こそ動く城に住み、美しい女性の心臓を食べてしまうと噂される、魔法使いのハウルだった。

その後、ソフィーは帽子屋を訪れた荒地の魔女によって、老婆にされてしまう。呪いをかけた魔女は、ハウルによろしくと言い残してさっていった。

老婆になってしまっては店にはいられないと、ソフィーは街を出る。そんな彼女の前に現れたのはハウルの動く城だった。

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○感想・レビュー

宮崎駿監督のアニメーション映画です。ソフィーは倍賞千恵子、ハウルは木村拓哉が声優を担当しています。

ちなみにこの「ハウルの動く城」はダイアナ・ウィン・ジョーンズの原作ですが、Wikipediaによると、物語の後半の設定は全く違った展開になっているそうです。

宮崎アニメはなんといっても絵の美しさが特徴ですが、本当にすごいです。冒頭の霧の中でうごめく動く城や、たくさんの人の行きかう町並み。

ソフィーがかかしのカブに出会ったあとの夕焼けなど、本当に素晴らしいです。

ソフィー役の倍賞千恵子さんの演技もとてもよかったです。少女だったソフィーが呪いによって90歳の老婆にされてしまうところでは、声の変貌振りに驚かされました。

ハウル役のキムタクはがんばっていましたし、声質もイメージに合っていました。しかし、やはり演技という点ではちょっと、と感じるところもありました。

宮崎駿監督は作品の完成度にはとことんこだわる方ですが、声優はなぜか(声優でない)俳優さんを使うことが多いです。もちろん宣伝のためというのもあるでしょう。

しかし、声優と俳優とは表現の方法が違うので、やはり重要な役には声優を充てたほうがよいのではないか、と思うことが多いです。

テレビで放送される映画の吹き替えでも、数年前はテレビでおなじみの俳優を声優に起用することが多かったのですが、品質に疑問を感じることも多かったです。

とはいえ、荒地の魔女役の美輪明宏は怪演でした。特に後半での演技はとても自然でした。

それから、火の悪魔カルシファー役の我修院達也もぴったりの役でした。


○お気に入りのシーン

それでは気に入ったシーンなどをご紹介します。まず、城の動く様子はとてもリアルです。いろいろな部分がそれぞれ動くのですが、それが立体的に表現されています。どうやったらああいったシーンが撮れるのでしょうか。

街の背景などの描きこみもすごいです。それぞれが一つの絵画のようです。全部手作業ですから、素人の私から見ると気の遠くなるような感じがします。

ソフィーとハウルが空を飛ぶシーンは臨場感があって、自分が空を飛んでいるような錯覚を覚えました。

荒地の魔女のデザインもすごいですね。肉のボリュームといいますか(笑)、躍動感といいますか、近寄らないで、といいたくなってしまうほどの迫力です。

その魔女がソフィーに、「あなたも十分安っぽい」とひどいことを言います。かなり性格が悪いようです。

帽子屋の奥様がソフィーの母親なのですが、派手好きで活動的な感じの母と、ソフィーとが対照的です。しかしそのソフィーが、城に入ってからだんだんと積極的になっていきます。

ソフィーが荒地から見た、空を流れていく雲や風になびく草、遠くのそびえる山の風景はとても美しかったです。この絵を見ているだけで幸せな気分になります。

ソフィーが老婆になった後、動くたびに骨の音がするのですが、思わず笑ってしまいました。

そしてソフィーが近くで見たハウルの城、ガチャガチャと蒸気を出しながら動く様子は迫力満点です。


○楽しい城の中

城の中には火の悪魔、カルシファーや魔法を使う子ども、マルクルがいました。マルクルはひげを生やして変装するのですが、ソフィーにその変装はやめたほうがいいよ、といわれるシーンはユーモラスでした。

城の中の掃除を始めるソフィーですが、トイレと風呂が汚いというか、すごいです。あれはカビではないですよね?

湖へと向かう動く城。湖の青さは本当にきれいでした。雪山も写真のようです。

ソフィーが風呂場の掃除をしたので、ビンの並び方が変わってしまい、ハウルの髪の色が変わってしまいました。それがショックのハウルはなんと、緑色になって溶けてしまいます。この描写がリアルでした。なにも溶けたくても、と思いますが(笑)。

ペンドラゴンの母として王に会いにいくソフィー。そこに登場するたれ耳の犬、ヒンがとぼけた顔をしてとてもかわいいです。

そこに現れた荒地の魔女、乗り物に乗っているのですが顔がでかすぎます。汗をたくさんかいた魔女の顔も恐ろしい…。

王室付きの魔女、ミセス・サリマンと会ったソフィーは、ハウルと荒地の魔女のことを知らされます。この場所は美しい室内庭園で、緑豊かでこんなところに住みたいなあと思いました。

その後の飛行機での逃避行もスリルがありました。

花畑の広がる光景も素晴らしかったです。


○全体の感想

さて、作品全体の感想ですが、物語(ストーリー)はなかなか面白かったです。結末がどうなるかも気になりましたが、どちらかといえばソフィーとハウルたちの心の交流を楽しむという感じでした。

ソフィーは自分の容姿にも自信が持てませんでしたが、老婆になって動く城に入ってから、とてもいきいきとしてきます。その様子がよかったです。

カブがどうして呪いをかけられたのか、ハウルとカルシファーの契約のシーンなど、説明不足な点もありますが、そんなに気にはなりませんでした。

城の動きや風景など、アニメーションとしての完成度は最高です。魔女が汗をだらだらかく姿など、アニメでしか表現できません。

最後までなかなか楽しめました。
評価:  3.5点(5点満点)

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