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風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ

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宮崎駿原作・脚本・監督によるアニメーション映画。公開当時、美しい映像や斬新な技法が同業者や観客の注目を集めたそうです。

私もテレビで何度も観ています。たぶん6回ほどは観たと思います。

私の場合、素晴らしい映画や面白い映画は何回も見てしまいますが、その筆頭がこの「風の谷のナウシカ」です。

○あらすじ

風の谷に住む少女、ナウシカ。この谷はその名の通り、いつも風が吹いており、それを風車に利用して住人は平和に暮らしている。

しかし、人間の世界は「腐海」と呼ばれるものに次第におびやかされている。腐海には王蟲(オーム)という巨大な蟲や、瘴気を放つ植物などの独自の生態系が存在している。

風の谷は長であるジルをはじめとして、腐海と共存して暮らしているが、腐海の瘴気によって病にかかるものも少なくない。

ナウシカは腐海を忌み嫌うほかの者たちと違い、自ら腐海に入っては王蟲の殻を持ち帰ったりしている。

そんな風の谷に、旅を続けていた剣士、ユパが訪れる。危ないところをナウシカに助けられたユパは、風の谷で皆の歓迎を受ける。

その夜、風の谷に巨大な船が飛来する。その船は西方の軍事国、トルメキアのもので、たくさんの蟲たちに襲われていた。

ナウシカの努力にもかかわらず墜落してしまった船。炎上する船からナウシカが助け出したのは、ペジテという国の王女であったが、彼女は「積荷を燃やして」と言い残して息絶えてしまう。


○感想・レビュー

私は「風の谷のナウシカ」は原作コミックも全部読みました。映画は原作で言うと序盤に当たります。

原作は映画版よりも、さらに複雑な設定になっており、最後に明かされる真実には驚かされ、考えさせられます。

映画の風の谷のナウシカが好きな方にはぜひ原作もおすすめします。ただ、映画版よりも原作は重く、救いのない感じもありますので、映画版とは違った印象です。

さて、映画版に話を戻します。まず素晴らしいのは映像美です。1984年公開の作品ですが、今見てもまったく色あせない美しさ、そして躍動感です。

確かNHKの番組だったと思いますが、王蟲の動くシーンは王蟲の絵をパーツに分けて、それぞれを動かす方法で撮ったと紹介されていました(不確かな情報です)。

腐海の蟲の造形や腐海の底の清浄さなど、見ているだけで楽しめる、まさに芸術作品です。


○音楽も素晴らしい

音楽も素晴らしいです。作曲は久石譲さん。メインテーマの「鳥の人」は私のお気に入りの一曲で、この映画の雰囲気にぴったりと合った美しい旋律です。壮大で、繊細で、物悲しいメロディは何度聴いても飽きません。

そして物語。腐海に侵食される恐怖から、腐海を焼き尽くそうとするトルメキア。そしてあるものを掘り出してしまったがためにそのトルメキアの侵攻を受ける小国、ペジテ。

「風の谷のナウシカ」は、単純な勧善懲悪ではありません。瘴気を放ち、人に病をもたらす腐海を絶やそうとするトルメキアも、自国を守るために非情な手段をとったペジテも、完全に善とも悪ともいえません。

憎しみが憎しみを生む国同士の争いを見て、村人が「なぜ風の谷の者の様に暮らせないのか」とつぶやくシーンは、戦争の絶えない現代への批判でしょう。

しかし、その風の谷の住人も腐海との共存をしつつも、それにより病にかかっています。

科学技術の発達した文明は火の七日間で滅び、それに代わって広がったのが腐海です。しかし本当に腐海は人間にとって悪の存在なのか。

それを自ら腐海に潜ることで確かめるナウシカ。一方、腐海を悪とみなして禁断の手段で破壊しようとするクシャナ。

この作品は、科学技術を発展させる一方で人間に恵みを与えてくれる自然を破壊し、またそれぞれに正義を持って戦争を続ける我々人類に、共存の道を探ろうではないかと問いかけている気がします。

何よりも、冒険活劇として観るだけでも本当に面白い作品です。エンターテインメントとしても、芸術としても、物語としても優れたおすすめの映画です。

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