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金スマに渡部陽一さん登場、戦場の悲惨さ伝える

金スマに渡部陽一さん登場、戦場の悲惨さ伝える

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TBSの「金スマ」で、2週連続で戦場カメラマン、渡部陽一さんが取り上げられました。私もあの独特の語り口と真摯な仕事への思いから、渡部さんのファンです。

そのため、これは見逃せないと思って観ました。まず第一週は、渡部さんのこれまでの経歴を放送していました。


カメラマンになったわけ

まず、戦場カメラマンになるきっかけとなったアフリカでの事件について。これは以前も知っていたのですが、今回はリアルな再現VTRがあり、臨場感がありました。

旅行のはずが危険な地域に踏み込んでしまい、渡部さんは少年兵たちに銃で殴られるという事態に巻き込まれてしまいました。

世界にはこんな紛争が起きていて、少年までが兵士になっていることに衝撃を受けた渡部さんは、この事実を伝えるために戦場カメラマンへの道を選びました。

しかし、あまりにも危険な仕事であるため、両親には強く反対されたそうです。もちろんご両親のお気持ちもよくわかります。

それでも彼は危険な紛争地域を渡り歩き、取材を続けます。しかし、新人のカメラマンが撮った写真を出版社などは相手にしてくれません。

買い取ってくれても、1枚数万円にしかならず、生活していけません。そこで、アルバイトをしては資金を貯め、また戦場へと向かう生活だったそうです。

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長井健司さんの死

そうして取材を続けているうちに、大手出版社に認められて渡部陽一さんの写真と文章が連載され、それを見たお父さんが喜んでくれた、というエピソードはとてもよかったです。

その後もアフガニスタン、イラク、パキスタンなどの紛争地域で取材を続ける渡部さん。

イラクでサダム・フセイン拘束のニュースをいち早く入手するなど活躍しました。現地から渡部さんが伝えるニュースの映像が出ていましたが、さすがに戦地では彼も口調が速めでした(笑)。

渡部さんはカメラだけでなく、テレビカメラで映像を撮る仕事も始めましたが、そのアドバイスを受けるために紹介されたのが、長井健司さんだったんですね。

長井さんは軍事政権による圧政が続くミャンマーを取材している最中に、軍の発砲した銃弾を受けて亡くなられました。本当にひどい話です。

民衆を鎮圧するという目的が(それが正しいのかもわかりませんが)あったにせよ、ゴム弾を使えば済む話でしょう。

また、長井さんの撮影したフィルムなどは、いまだミャンマー政府から返還されていません。

さて、番組では渡部さんが結婚したいきさつや、奥さんからの手紙が紹介されていました。

お子さんもいらっしゃるんですね。危険な仕事だけにご家族も心配だろうな、と思いました。ただ、私たちが戦地の現状を知ることができるのは、こうした危険を侵してまで取材を続けてくださるジャーナリストがいらっしゃるからなんですね。


特別授業の様子

続いて金スマの第2週です。まず、渡部陽一さんに番組が疑問を答えてもらうというコーナーから始まりました。

なぜ戦場カメラマンなのにバラエティ番組に出るのかという質問に対し、渡部さんはこう答えていました。

自分もTV出演のオファーがあったときに、ためらいがあったそうです。そこで、恩師に相談したところ、自分が出演することで、戦場カメラマンという仕事や、世界各地で起きている惨状に興味を持ってもらえるかもしれないとアドバイスされたそうです。

そこで、渡部さんはTV出演を決意したそうです。確かに、ニュースでも世界の紛争などは放送されますが、例えばイラクでアメリカ軍が使用したと言われる劣化ウラン弾で現地の子どもたちに健康被害が出ているというようなことは、あまり詳しくは報じられません。

その点、渡部さんがテレビに出ることで、彼のキャラクターに興味を持った方が、そうした実情を知る機会が増えるでしょう。

私にとっても勉強になることが多いです。これからも渡部さんのTV出演を期待します。

ところで9月にもイラクに行き、アメリカ軍の従軍カメラマンとして取材してきたそうです。

そして、渡部さんが名古屋市の中学校で特別授業と講演をする様子も放送されていました。

戦場で身につけている防弾チョッキを生徒に着てもらったり、レンガで補強してある現地取材の日記を紹介していました。


銃を持つ子供の写真に衝撃を受けた

あの日記は重さが10キロもあるそうです。あれを抱えて、カメラを持っているんですから本当に大変ですね。

バックパックのようなものに日記を入れるわけにはいかないんでしょうか。いちいち出さなければいけないので無理なんでしょうか。

また、防弾チョッキも着ていますが、渡部陽一さんは防弾ヘルメットも着けている事が多いようです。なにしろ戦場ですから、どこから弾が飛んで来るかわかりません。

本当に大変なお仕事です。

生徒が戦場の実情を伝えるVTRを観る場面も放送されていました。とても生々しく、私も衝撃を受けました。

まず印象に残ったのが、ライフルを持っている少年や少女の写真です。おそらくAK47(カラシニコフ)という、テロリストが多く所持している銃だと思います。

私も以前に、カラシニコフが世界中でどのような影響を与えているかという本を少し読んだことがあります。AK47は安く製造でき、アメリカの制式銃であるM16のようにクリーニングなどのメンテナンスがほとんど要りません。

そのため、初めて銃を手にした人でもすぐに使いこなせてしまうそうです。その結果、少年や少女までもがこの銃を手にして、兵士になってしまえるのです。

平和な国なら、学校に行って楽しく勉強したり、遊んだりできるのに、生まれた環境の違いで武器を手にしなければいけないというですから、悲しいことです。


戦場の悲惨さ

また、確かイラクの子どもだと別の番組で紹介されていたと思いますが、片目に劣化ウラン弾による病気ができてしまった子の写真も紹介されていました。

戦争で一番被害をうけるのは弱い者だ、といわれます。つまり老人や子ども、女性です。

もちろん戦っている兵士も被害も受けますが、やはり世界の将来を担う子供たちが、大人の始めた戦争でひどい目にあうのはなんとか無くしたいと思いました。

それから、スコープの付いたライフルを構える狙撃兵の動画も少し紹介されていました。まさに彼の全身から死地にいるという緊張を感じました。

戦争というと、勇ましくかっこいいようなイメージを受けることもありますが、本当はこの上なく悲惨で残酷なものだと聞いています。


私も超A級スナイパーの活躍する劇画「ゴルゴ13」を愛読していますが、あれはフィクションだからこそ楽しめます。実際のスナイパーは本当につらい仕事だそうです。

彼の手も震えているように見えましたが、その手が戦争の実情を物語っているように感じました。

救いを感じたのは、アフガニスタンで学校が壊されてしまったために、支援してくれる人の家のトイレで楽しそうに勉強していた子供たちの写真です。

日本では学校のトイレで勉強ということは考えられませんが、勉強ができるだけで本当はとても幸せなことなんだなと痛感しました。

その後の講演会で、生徒から渡部さんに千羽鶴が渡されていました。渡部さんが無事に取材を続けられるようにとの祈りが込められたものです。

私も、渡部陽一さんや世界各地で取材を続けておられる戦場カメラマンの方々のご無事を祈ります。勉強になる番組でした。

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