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トリック(TRICK)新作スペシャル

トリック(TRICK)新作スペシャル

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○あらすじ

偉大なマジシャン、山田剛三を父に持つ山田奈緒子は、浅草花やしきでのステージを首になる。

一方、日本科学技術大学教授の上田次郎は、3人の学者とともに、テレビ番組に出演する。

宇宙の波動を水鏡や運命尺で読み取り、人の運命を計算するという占い師、緑川祥子(名取裕子)がいんちき(インチキ)かどうかを見破ろうという番組なのだ。

緑川の占いを疑ってかかる学者たちに、緑川は自分は人がいつどこで死ぬかまで分かるという。そして、観客の一人の男が、それなら自分の死を当ててみろと緑川に叫ぶ。

緑川は男に、あなたはこの番組の終わりまでに心臓まひで死ぬと予告する。そして、番組終了間際、観客の男は本当に死んでしまった。

この事実に驚いた上田たち学者は、山田も連れて緑川祥子の占館のある村を訪れる。しかし、緑川の予告どおりに、学者が一人ずつ命を落としていくのだった…。


○感想

2005年に放映された、人気テレビドラマ「トリック」(TRICK)の単発スペシャルです。

まずこの作品でうれしいのは、学者の新島同志役で私の大好きな俳優、本田博太郎さんが出演されていることです。

本田さんは陰のある悪役をやらせたら右に出る者はいないと思っています。その本田さんの演技をたっぷり見られます。

それにしても3人の学者はどの人もクセのある役者さんを揃えましたねー。本田さん、大和田伸也さん、小木茂光さんとすごい面々です。

トリックはこれでもか、というほどクセのある役者さんが出るのでそれだけで「うれしいです」。

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それでは気になったギャグや小ネタから。

テレビ番組でこりずに著書を紹介する上田。緑川の本が数千万部なのに萎縮してか、「2000部」というところでもごもご言っています。さすが体だけ大きくて気の小さい上田です。

「お前はもう死んでいる」という「北斗の拳」のケンシロウの名台詞を叫ぶ上田。阿部寛さんはケンシロウに似ていることもあり、後に北斗の拳の劇場版でケンシロウの声を担当しています。

緑川に死ぬと予告された観客の男が、鼻の下の長さなどを計られたあげく、耳たぶを掴んで変な声を発してしまいます。

今回は、奈緒子の母である里見のインチキ商売が明らかになります。確かにこれなら儲かりますね。商才は娘に遺伝しませんでした。この商売のトリックは参考になります。

番組の最後で締めのコメントを求められたのに、またも著書の宣伝をしようとする上田。この場面は最高に面白いです。

緑川祥子のインチキを暴くために山田に電話をしてきた上田ですが、スタッフや客になかば脅されているのが悲しいです。

アパートの大家、池田ハルにサンプル扱いされている山田。悲しいです。

ジャーミー君に今度アパートの部屋に入ったら、住居「不審豊乳」で訴えてやると言われた山田。


上田と同類の学者たち

緑川の本拠地のある、富市山村の入り口にある、古池屋に、番組中で宣伝されていた「魔法のおろしがね」が売られています。

緑川の新島に仕掛けたトリックを見事見破った山田ですが、トリックがさっぱり分からないのにさも分かっていたかのようにふるまう学者たち。まさに上田そっくりです。

緑川の占館のキャッチフレーズ、「うらーないでおもーてなし」は確かに上手くできた文句ですね。

ラーメンやうどんや水を高く売っているのに、昼食でもしっかりお金をとるとは緑川さん、かなりがめついです。そして昼食ではお金を払えばステーキが食べられますが、そのステーキ売り場を長身のあまり壊してしまう上田が笑えます。

大隈が謎の死を遂げた後、村の地図を見る一同。橋の名前が橋爪功ならぬ「功爪橋」です。

緑川の持つ何とか星人という宇宙人のミイラとETごっこをする山田。そして、新島のバンガローを見張っているときには、「宇宙人、金貸してくれ、3000円」と恥ずかしい寝言を言ってしまいます。

また、そのときに山田が上田に、里見のはじめた商売の話をしますが、上田がさりげなく里見のことをまた「お母さま」といっています。

大柴(西村雅彦)に何とか星人を奪い取られてしまった山田ですが、なんと星人が山田にウインクします。生きていたのか!

大隈のこんぺいとうが落ちているのを見つけて、それをたどる上田がやられた橋の名前は、「幸夫橋」です。

やっと登場した矢部謙三(生瀬勝久)が、警察手帳を出そうとしてブラシを出してしまいます。その矢部を税金ドロボー呼ばわりする山田に、矢部が「お前税金払っとんのかい」と反論され、黙ってしまう山田。ちょっとかわいそうです。

緑川に頭のことを見破られ、「宇宙の水」一本5万円を欲しがる矢部。ちょっとかわいそうです。

川の浅いところでバタ足をする上田は必見です。その後上田は大柴と壮絶な対決をしますが、なぜかカメラに映らないところで闘います。最後には木々まで倒れるバトルです。


○通信教育で空手をマスターした上田

上田はなんと「通信教育」で空手をマスターしたとのこと。さすがタクラマカン砂漠を探検するだけあります。

そして5時間にも及ぶ大柴とのバトル。途中でこんぺいとうを食べてエネルギーを補給する上田ですが、大柴にもこんぺいとうを分けてあげる美しいフェアプレー精神。

しかし、このこんぺいとうのことを後で山田に責められます。

上田が山田のことを「九十九番目の助手」と紹介したことから、福澤に「九十九一」(つくもはじめ)と間違われて呼ばれてしまう山田がおかしいです。

ちなみに九十九一さんはお笑い芸人だそうです。

その山田にさりげなく毒見をさせる福澤。おまけに「あ、間接キス」とつぶやくのがよいです。

おまけに、福澤はさっきは「どっこいしょ」だったのが、「よっこいしょういち。あ、よっこいしょういちって言っちゃった」といいます。よっこいしょういちは確かトリック劇場版2にも出てきましたね。

どっこいしょが伏線(?)になっているとは、堤幸彦監督恐るべし。

ちなみに横井庄一さんは、太平洋戦争が終わった後も、グアムで長いことサバイバル生活を送っていらした旧日本兵の方です。

スーパー・カミ・オガンデ温泉に惹かれる矢部。いいネーミングですね。

福澤に自分にやましいところがないのなら水に手を入れろと迫る緑川。そのとき、占館の信者たちから胸のことを「暗黒バスト」と言われてしまう山田。

おまけに、グリーンベレーで恐怖を克服するために橋の欄干を歩いたりする訓練を積んでいたと言ってしまう上田。そのすぐ後のふるまいとのギャップが悲哀を醸し出しています。

アパートに戻ってきた山田。ぶら下がっている電球に頭をぶつけるのは上田の同じシーンと重なります。そして、いつまでもゆれ続ける電球がすこし不気味です。

そして今回のエンディング。上田号がついに…。

主題歌は残念ながら鬼束ちひろさんから他の方に代わりました。

今作品は巧みに伏線が張ってあり、ストーリーも楽しめました。上田に渡されるはずだった封筒と、最後の大柴と信者たちの言動には、複雑な余韻がありました。トリックファンならずともお勧め(おすすめ)したい作品です。

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