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トリック(TRICK)新作スペシャル2

トリック(TRICK)新作スペシャル2

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○あらすじ

日本科学技術大学教授の物理学者、上田次郎の元を一人の青年が訪れる。彼の名は西園寺誠一。

西園寺は一夜村というところの名家の者だ。一夜村では近々、「契り祭り」が開催されるという。一緒になりたい男女がそれぞれ相手の体の一部を紙にくるみ、岩に張られた縄にそれを結びつけることで、恋が成就するというのだ。

しかし、男女の一方だけが紙を結び、もう一方が結ばなければ、結んだ方はふられたということになって3日以内に死んでしまうという。

誠一はその契り祭りの呪いが迷信であることを上田に確かめて欲しいと頼む。

上田はいつものごとく、自称天才美人マジシャンの上田奈緒子を一夜村に連れて行くことに。100万円が当たるくじ引きが開催されると嘘をついて…。

誠一は小松恭子と恋仲だが、誠一には親同士が決めたいいなずけの石坂麗子がいる。また、佐々木菊枝も誠一と恭子の仲が気になるようだ。

上田と山田の泊まる旅館に、東崎彩乃(浅野ゆう子)も宿泊する。東崎は誠一の母である西園寺松子と深い因縁があった。

彩乃は20年前、松子の雇った祈祷師、坂上方庵によって息子と夫を呪い殺されたという。そして村を出ることを余儀なくされた彩乃は、霊能力を得て人を呪い殺すことができるようになったというのだ。

村では契り祭りが始まった。ところが、謎の悲劇が起きた。高い木の枝に、石坂麗子が死体となってぶら下がっていたのだ。あんな高いところに一体誰が、と不安になる一同。

麗子の死に方は、彩乃の歌う村に伝わる子守歌をなぞるようなものだった。

そしてまたも、子守唄の通りに2人目の犠牲者が出てしまった…。

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○感想

10/5/15に放映された久々のテレビ版トリック(TRICK)です。ここ数年トリックはテレビや劇場版が作られなかったので、堤幸彦さんが映画制作で忙しいからもうトリックの新作は見られないのかなあ、と半分あきらめていました。

ところが、2010年はトリック祝10周年ということで、この新作スペシャル2と劇場版3(映画)が製作されました。トリックファンにはとてもうれしいです。

まずは気になったギャグや小ネタなどをご紹介します。

上田の著書が増えました。「IQ200」という本です。もちろん装丁からして村上春樹の「1Q84」のパロディです。

西園寺から研究資金はいくらでも出すといわれた上田、出そうとしたお茶が梅から松にグレードアップしています。研究資金はその後もらえたのでしょうか?

契り祭りのポスター、数年前にセクハラか、と話題になった祭りのポスターのパロディです。これは傑作です。ちなみに私はあのポスターを見てセクハラだとは思いませんでしたけど…。

またも首になった山田。帰ったアパートにはまだなすびたちが住んでいるんですね。

山田のアパートの鍵がなんと暗証番号式になりました。ところがそれを破った上田のやり方は…。

上田の愛車、次郎号はいよいよ両側のドアが外れてしまうようになり、山田が降りやすくなりました。おまけにハイブリッドになったらしいです。それより前にドアを直したほうがいいような。

上田そっくりの上田人形、なんとしゃべります。上田いわく、大学の外国人留学生の女性がつくってくれたそうです。


○まだまだあるギャグの数々

一夜村の地図に、田森という森があります。

もずのはやにえがあちこちにある一夜村。なんとちくわやハンバーガーまではやにえになっています。

旅館の女将に、山田が泊まるのは便座でもみそ樽でもかまわないという上田。それに対し、山田は「くそもみそも一緒か!」といいますが、この樽は後のシーンへの伏線でしょうか。

旅館で「いのしかちゅうご膳」を食べる山田と上田。「ちゅう」の正体を気にしている山田と、ちゅうは半生がうまいという上田。ところがその後、山田は自分でちゅうを捕まえては生で食べてしまいます。よっぽどお腹が減っているんでしょう。

寝相の悪い山田、「うひゃひゃ」と相変わらず気味の悪い寝言を発します。

誠一に、契り祭りの実験の相手になる女性を選ぶように言われる上田。最後に出てきた「カマドメガ」とは一体? グーグルで調べたところ、沖縄にそういう名前の女性がおられるらしいです。

誠一と結ばれるためには、体の一部を紙に入れます。麗子の差し出したのは髪の毛ですが…。そういえば、上田が「体の一部」として使った毛はやはり…。

体の一部を縄に結ぶために山を登る山田。標高10500メートルは超えているらしく、空気が薄いです。日本にもこんな高山があったんですね。

「もずって何? バーガー?」と真顔で言う矢部謙三。「モスバーガー」のパロディでしょう。

第一の殺人のトリックが「よし、分かった!」というのはもちろん横溝正史の金田一耕助シリーズに出てくる警部のパロディでしょう。

そして見事な推理を論ずる矢部。その推理を物理計算でありえないと一生懸命証明する上田。最高です。


○小説よりえなり

その後自分の推理を信じない一同に、「事実は小説よりえなり!」と名言を吐く矢部。そしてえなりかずきのものまねが炸裂します。

旅館の女将に気に入られる矢部。亡くなったご主人とそっくりなようです。そして矢部と結ばれようと女将は矢部の髪をこっそり抜こうとするのですが…。

祈祷師の坂上の持っている棒に「因奇智」なる文字が書かれています。もちろん「いんちき(インチキ)」をもじったのでしょう。

のど自慢大会に、なんと本物の秋元康が出ています。歌われる曲は秋元さんのヒット曲です。

そして途中から審査の途中で弁当を食べる秋元さん。そして終わりに固辞しつつもこっそり報酬をもらう秋元さん。

菊枝は樽の上で逆さづりになり、腹筋運動をしていたという矢部の名推理がまたも登場。ブルース・リーじゃないんですから。

「井の中の蛙」を「丼の中の鮭」と読み間違える山田。意味は通っているのがすごいです。

またも登場する里見。恋がかなう封筒の仕掛けはなかなか見事です。

上田がシューマッハに自動車の運転を教えたというエピソードがこっそり再登場します。

物語ですが、まず第一の殺人のトリックはなかなか分かりませんでした。あのトリックは深い恨みなくしてはできなかったのですね。

第2の殺人のトリックは珍しく上田が解き明かしますが、自分の手柄にする山田。上田化しています。

今回は背景に悲しいエピソードが隠されており、途中から意外な展開となりました。なるほど、第三の悲劇はそういうことだったのかと、なかなか感慨深いものがありました。

そしてラストも印象的でした。今回のトリックは物語が深いものになっており、それだけでも楽しめました。もちろん山田、上田、矢部らのギャグもなかなか面白かったです。

また続編を楽しみにしています。

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