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妖怪人間ベム 第9話のネタバレ有りレビュー

妖怪人間ベム 第9話のネタバレ有りレビュー

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ベムたちは、悪人の涙を皮膚につけると人間に戻りかけたと思っていましたが、あれは彼らの涙ではなく、男の入れた液体だったんですね。

というより、名前のない男の正体は液体そのものでした。ということは、男を肌にかけることで人間に戻りかけていたのです。

ではなぜ人間に戻りきらなかったのかというと、ベムたちが男を受け入れていないからということになります。

晋作博士が「早く人間になるんだよ」と語るところの博士は本当に優しそうでした。柄本明さんは自然な演技なのに優しさと名前のない男の悪とを演じ分けるのですからすごいです。

ベムは5年前の爆発事故も男が引き金になったのではと考えます。本当にひどい男です。


名前のない男の正体

男は、生まれた場所で待つと言って去ります。彼がさっと姿を消せるのも、正体が液体だからでしょうか。

夏目一家は教授のパーティーに呼ばれます。そこで夏目は自分の醜さを知ってしまった苦悩を教授に話しますが、教授は「正義の人でいようとするだけでいいんじゃない?」と優しい言葉をかけます。

教授の言うとおり、人間はしょせんは動物で、理性通りに生きられないと私も思います。夏目や奈穂子は素晴らしいですよ。

この教授の一言は、ベムたちがどうなるかの伏線になるのでしょうか。

男の正体を考えるベロ達。博士が実験によって自ら不老不死になったんじゃないかと考えるベロ。私もそう思っていました。

しかし、男は自分は晋作博士ではない、体は持ちあわせていないと液体になります。そう、男の正体は例の液体で、体は博士の死体だったのです。

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ベムたちの生まれた事情

男は過去を語り始めます。骨を土台にベムたち3人を人間として創り上げようとしていた博士。しかし、彼は突然の心臓の病で、研究半ばにして亡くなってしまいます。

残されたのは実験室の細胞。細胞は生きたいという衝動から、博士の体に入り込み、博士の知識なども得ました。

そして、男の細胞から分裂した細胞が残りました。これがさらに分裂して、誰もいない研究所で生まれたのがベムたちだったんですね。男とベムたちが兄弟だというのはそういうわけだったんです。

ベムたちは生まれた当時、自分たちが何者なのかを知りたくて、研究所から外に出ました。

しかし、理由もなく村人に殴られるベロ。怒ったベムたちは変身してしまい、化け物扱いされます。

こうして父親である博士を求めて、ベムたちはずっと旅を続けてきたのです。しかし手がかりはずっとつかめませんでした。

ところが、ある村でベムたちは謎の男と会います。男が村人に液体を入れて狂わせるのをみたのです。一方、男もベムたちが存在することを予期していませんでした。

男の行為をベムたちは責めます。これが「昔もそうやってよく怒っていましたね」と男が言ったことだったのです。


つらい境遇だったベムたち

男はベムたちに会ってうれしかったそうです。兄弟をみつけたのですからそれはそうでしょう。しかし、自分とベムたちは分かり合えなかったことを知り、ベムと男たちは争います。

その結果、男は深手を負い、ベムたちは記憶を失ったというわけです。

その後、ベムたちは正義の心で人間を助けるも、醜い姿を見られて迫害されるということを繰り返しました。このシーンで「普通に暮らしたかっただけなのに。自分たちは生きてちゃいけないのか」と泣くベロが本当にかわいそうでした。

もうベロ役は鈴木福くんしか考えられません。


男の目的は

謎の男は、人助けをするベムたちは素晴らしいが、人間に受け入れられることはないと言います。それは本当かもしれません。

パーティーから帰った夏目もここでこの話を偶然聞いてしまいます。

男は、自分は人間を救っていると言い放ちます。人間は夏目のように、自分が何かしなくても悪に走る。それは人間が善と悪の両方を持ち合わせているからだといいます。

男は、人間の悪の心を解放することで、かえってその人を楽にしてあげているのだというのです。

そして、悪人に緑の液を入れて悪の心を開放してきたのは、ベムたちに人間とは善悪の心を併せ持っていることを知ってもらうためでした。

名前のない男は、自分も人間になりたい、そして研究でその方法が見つかったと語ります。

自分とベムたちが2つに分かれたのは、善と悪に分かれたのだと。そして人間は善と悪を併せ持つのだから、どちらかだけでは人間になれないというのです。

そう、人間になる方法とは、男という悪をとりこむことなのです。「さあ、取り込みなさい」と男は高らかに叫びました。


感想

なるほど、そういうことかと感心しました。意外な真相でした。てっきりあの男は晋作博士がなにかの事情で悪者になったのかと思いましたが、なんと悪の心を持つ兄弟だったんですね。

そして、人間は善と悪を両方持つというのもその通りで、哲学的な内容だと思います。夏目でも小春でも、自分の悪い心を知りつつ、なるべく善になろうと努力しています。

それこそが人間であり、善の心しか持たない人間というものは存在しません。

それではベムたちが人間になるには悪の心を持つしかない。ということはベムたちも正義の心だけを持つ存在ではなくなるわけです。

しかしこれまで悪を裁き、悪を憎んできたベムたちがそれを受け入れられるか、とても難しいと思います。

心優しい夏目ですら、ベムが止めなければ東郷を殺していたはずです。人間になるということは悪になるという事でもあるということですね。

ところで気になるのは3本のステッキですが、1本は謎の男が持ち出し、1本はベムが持ちだしたとして、もう一本はなぜ緒方教授が持っているんでしょうか。

先祖が博士の研究所から持ってきたのでしょうかね。

さあ、自分たちが悪を取り込めるのか、ベムたちの選択がどうなるのか気になります。最終回が楽しみです。

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