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坂の上の雲 第7回

坂の上の雲 第7回

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○あらすじ

明治35年。海軍大学の教官になった秋山真之は、生徒と模擬訓練に熱心に取り組んでいた。八代六郎(片岡鶴太郎)と高橋是清は、稲生季子(いのうすえこ)という女性を真之に合わせようとするのだが、真之には妻を娶る気がない。

正岡子規は、いよいよ病が重くなっていたが、自宅で俳句会などを開いていた。子規の家を、新聞日本主筆の陸羯南(くがかつなん)が訪れる。同社の経営は苦しかったが、子規の連載のおかげで持っているのだった。

広瀬武夫は帰国し、真之にロシア軍の脅威を伝える。旅順艦隊などだけでなく、その後ろにはバルチック艦隊が控えている。一方、日本には連合艦隊しか無いのだ。

清国の天津では、義和団事件の後も、列強が駐屯していた。秋山好古はそこの司令官となっていた。その好古を訪れたのは、直隷総督の袁世凱(えんせいがい)であった。


○感想

高橋是清が久々に登場、ひげが立派になっていました。西田敏行さんがぴったりです。片岡鶴太郎さんもくせのある役柄を好演しています。

稲生季子(石原さとみ)の軍服姿は、今でいうコスプレでしょうか。その彼女を気に入ってしまう高橋是清が面白かったです。

真之は母と義姉(松たか子)からも結婚を勧められますが、彼にその気はありません。母を担いで家に帰るシーンは、夜の町がとてもリアルに再現されていて、あの時代にいったような感覚を覚えました。

病苦に耐えて活動を続ける子規。あの精神力にはほんとうに驚きます。また、高浜虚子や河東碧梧桐といった弟子を育てたのもすごいですね。

その彼が、妹の律を随筆で「理詰め、冷淡、かんしゃく持ち」などと酷評したんですね。律は兄の世話に明け暮れていたのに、ひどい言い方だとも思いますが、本当は彼女に病気が感染しないか心配したり、帰りが遅いのを心配していたんですね。

雨が降ると子規の病気は苦しさを増したようで、香川照之さんの声が本当に聞いていてつらいものでした。「死は恐ろしくないが苦しみが恐ろしい」という彼の言葉には、さぞそうだろうと思いました。

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真之は八代や広瀬に、戦場で死ぬであろうから自分は結婚しない、と言います。ロシアとの戦も現実味を帯びていましたから、その思いはいっそう強かったでしょう。

自分が死んでしまえば、妻や子どもに悲しい思いをさせてしまいます。軍人の悲しい決意だと感じました。

清国に駐屯していた国の中で、一番お金のなかった日本。好古自ら道の工事に汗を流します。そこに訪れたのが袁世凱。

同じアジアの国なのに、日本はイギリスやロシアと同じように清に損害を与えるのか。行政権を返せと詰め寄る袁。

それに対し、好古はそうしたいが、日本は連合国の中でもっとも立場が弱く、国々の合意を取り付けることはできないと答えます。

彼と袁世凱がうまが合ったとは知りませんでした。酒によってぐでんぐでんになりながら、広大な景色の中を馬で競争するところは開放感があってよかったです。

彼はその後、中華民国大総統になります。

真之はたびたび子規を訪ねます。子規は病気にも関わらず、たくさんものを食べたという記録が残っています。ロシアと戦をするのかと訪ねる子規に、真之はすれば、日本人の1割が死ぬだろうと答えます。

すごい時代ですね。


○正岡子規の最期

「このままでは死に切れぬ。自分の目指している俳句詠みはこんなものじゃない」という子規の言葉には胸がつまりました。才能がありながら、道半ばにして人生が終わってしまうということは本当に無念だったろうと思います。

真之に「生きて生きて、生き抜いておくれ」と言うシーンは本当に子規が言っているようにすら感じました。

一方、そんな兄を看ている律も、あれだけ苦しみ抜いているのだから、もう死んでもいいよ、とつぶやいてしまう、そんな自分はいけない妹だと思っていました。つらいですね。

その後、家族や虚子が寝ているときに、正岡子規はひっそりと死んでしまいます。

正岡子規の母が、「のぼ(幼名が升なので)よ、ようがんばった」と言うシーンは印象的でしたね。息子が病苦にあえぐ姿を見るのは、お母さんとしては非常に辛かったと察します。

戒名も通夜も空涙も要らないと生前に指示していたのは、いかにも子規らしいと感心しました。

2ヶ月後、子規の墓参りをする真之。そこには律も来ていました。律は母と根岸に住み続け、自分は学校に入ろうと思う、と言います。やっと自分の為に生きられるようになったのです。

さて、乃木希典は農夫となって田舎で暮らしていました。そこを訪れたのが内務大臣の児玉源太郎。日本はとにかく金がない、とこぼす児玉。

多くの民はわらじか裸足で、粟やひえなどを食べていたそうです。

酒を飲んで寝入ってしまった児玉、寝姿も立派なのが笑ってしまいました。

真之は過労で胃腸を病み、入院します。律もお見舞いに来たのですが、病室には先客が。稲生が見舞いに来ていたのです。

その後、律の通う女学校の前で律を待つ真之(挙動が怪しいのが面白かったです)。律は、真之に恋人ができたことを素直に喜ぶのでした。

今回は子規の壮絶な闘病と死が主題でした。肺結核は有為な若者の命を奪ったことから、亡国病と言われたそうです。まさにそうだと病に憤りを感じます。

また、2度の離婚を経て、兄の看病に長い時間を捧げた律には感銘を受けます。やっと自分のしたいことができるようになったことは、本当によかったです。

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