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坂の上の雲 第9回

坂の上の雲 第9回

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○あらすじ

ロシアとの開戦を前に、連合艦隊各艦の長が集まった。旅順などのロシア艦隊を撃滅すべく、連合艦隊は出航した。

広瀬武夫は、戦艦朝日の水雷長になっていた。秋山真之は、広瀬に「全員が生還できないような作戦は立てない」と言うが、そんな作戦はありえん、と広瀬は答える。

ロシアの旅順艦隊は外港に停泊し、奇襲をかけるチャンスだった。しかし、港を取り囲むように強力な砲台群が設置されているため、日本にとっては、旅順艦隊をどうやって港の外に誘い出すかが課題だった。

連合艦隊は2月8日、旅順付近に到着した。

日本はなるべく敵艦に近づいて、魚雷で攻撃する。攻撃を受けたロシア艦に乗っていたのは、ボリスだった。

しかし、その奇襲にも関わらず、貧しい成果しか日本は挙げられなかった。


○感想

連合艦隊出撃の際に、東郷平八郎が「日本の今後はこの戦いにかかっている」という趣旨のセリフは、「皇国の興廃この一戦にあり」という有名なものです。

真之が言うように、全員が生還できる作戦がベストですが、残念ながら広瀬の言うように、それは実際にはまずあり得ないです。真之は閉塞作戦についても、悩むことになります。

艦隊が佐世保を出発するシーンは、黒煙を上げて船が進む場面をリアルに描いていました。

日本には朝鮮の権益を認めたのに、なぜ日本は国交断絶をしたのか、と怒るニコライ2世。無理もありません。やはり極東総督のアレクセーエフが譲歩案を握りつぶしていたんですね!

自分の儲けのために戦争を起こすとはなんとけしからん奴だ、と思ってしまいます。そのせいで両国とも多くの人が死んでしまったのですから。

広瀬のもとへはアリアズナから手紙が来ていたんですね。ボリスと広瀬が同じところで戦わねばならないとは、なんて残酷なのか、と彼女は嘆いていました。同感です。

防雷網を設置する案も、アレクセーエフが却下しました。日本に攻撃させて、ロシアが十分な大義名分を持つように仕向けたのです。

正岡律も開戦の号外を読み、季子を訪ねます。季子のお父さんもずいぶん威勢のいいことを言うなあ、と思ったら、季子を元気づけるためだったんですね。

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陸軍少将になった兄、好古から真之に手紙と写真が。お母さんが写っていましたが、軍人の母親も子供のことが心配でならないでしょう。

旅順艦隊は港の中で息をひそめ、バルチック艦隊の到着を待つという作戦を取ります。バルチック艦隊が到着してしまえば、圧倒的な戦力差がついてしまいます。

その前に旅順艦隊を全滅させるために、有馬良橘(りょうきつ)は旅順港を塞ぐ「閉塞作戦」を提案します。5艇の汽船を爆発させて沈めることで港の入口を完全にふさぎ、ロシア艦が港外に出られないようにしようというのです。

しかし、閉塞作戦に詳しい真之は難色を示します。汽船では目的地まで辿りつくのも難しい。また、敵の砲の火力が強いため、多くの兵が死ぬからです。

しかし、有馬は決死の覚悟で自分が汽船で行くと言います。東郷は閉塞作戦を許しますが、兵を死なせない方法を考えるように命じます。


○閉塞作戦

自らも閉塞作戦に参加する広瀬武夫に、秋山真之は猛烈な砲撃を受けたら帰ってくれと言います。

こうして行われた第一次作戦ですが、失敗してしまいました。広瀬は乗り込んだ報国丸に、ロシア文字の垂れ幕をつけていました。それを見たボリスは、タケオがここに来たことを知ったのです。

一方、ロシア側では、マカロフが旅順艦隊司令長官に着任しました。彼は優れた理論家として有名でした。

マカロフは、水雷や待ち伏せだけでは広瀬に見破られるとして、こちらも汽船を沈め、日本の進路を少なくする作戦をとりました。

日本に迂回させて、忍ばせた駆逐艦から魚雷攻撃をしようというのです。

そして第二次閉塞作戦が行われました。広瀬は真之に、自分に万一のことがあればこの手紙をアリアズナに届けて欲しい、と頼みます。


○悲劇

3月26日に出発した広瀬たち。強い砲撃などに苦しめられつつも目的地へ着いた広瀬たち。しかし船を爆沈しようと思ったものの、杉野上等兵曹がいないことに気づき、広瀬は時間がないなか、艦内を探し回ります。

泣く泣く船を沈め、手漕ぎ舟で逃げる広瀬たち。しかし、そこに敵の攻撃が…。部下たちが気づいたときには、広瀬武夫は海の藻屑へと消えてしまっていたのです。

敵の機銃や砲弾が飛んでくる中、手漕ぎ舟で逃げるだけでもほんとうに恐ろしいと思うのですが、広瀬さんは戦死されてしまいました。

私が昔読んだ本によると、広瀬さんは攻撃を受けて、肉片だけが残っていたという壮絶な最後でした。喜び悲しみ、人を愛する人間に、このような悲惨な最期をもたらすのですから、戦争とは本当にひどいものです。

彼の遺体は後日ロシア軍によって発見され、勇猛な最期を遂げた軍人として、ロシア正教に則り丁重に葬られました。

このような犠牲を出しつつも、閉塞作戦は2隻を沈めただけで成功しませんでした。

このままでは満州の陸軍も補給が絶たれて孤立してしまいます。それを打破するため、陸軍に残された道は旅順要塞の攻略しかありませんでした。

番組終盤の戦闘シーンはとても迫力がありましたが、惜しむらくは役者さんたちの言葉が聞き取れなかったことです。専門用語が多いこともあってなおさらです。

このシーンだけでも字幕を出してもらうとよかったです。

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